月組・東京公演に大満足も不思議な感覚が

まどか:れなです。昨日は東京宝塚劇場に行って、既に日程の終盤を迎えた月組公演を楽しんで来ました。お芝居の『グランドホテル』は難しい作品で、特定の曲やダンス、或いは決め台詞のようなものを披露すれば、それで観客が納得する構成ではないので、大きな丸印を付ける完成度には程遠いと思いますが、十分に物語の魅力は伝わりましたし、第2部は新体制となった月組らしい速さと躍動感があって、私は心からの拍手を送りました。

東京宝塚劇場 月組公演 『グランドホテル/カルーセル輪舞曲』 
 2017年3月23日(木) 18時30分開演
 出演:珠城りょう、愛希れいか、美弥るりか、宇月颯、憧花ゆりの
   +夏美よう、華形ひかる(専科2名) ほか
   《役替わり出演》
   ラファエラ~暁千星、エリック~朝美絢、フラムシェン~海乃美月


『グランドホテル』のラファエラ役は、初演に続いて男役のスターさんが演じているのですが、私が観た回に出演していた暁さんの歌声を聴きながら、何故か同時通訳状態で天海祐希さんの声に変換されて、私の意識に中に流れていました。初演を繰り返し観た訳でもなく、暁さんより天海さんの歌唱が優れている点など一切無いのに、何とも不思議な感覚が可笑しかったです。天海さんの未完成な歌い方が、個性豊かだったのかも知れません。

公演の全編を通じて、一番強く印象に残ったのは、主演路線とは全く違う道を歩んでいる宇月颯さんの圧倒的な力量でした。もともと踊り手として定評があって、今回の『グランドホテル』(運転手役)のように難しい役柄に挑戦しながら演技への評価も高めつつ、歌で登場して輝く魅力まで兼ね備えているのですから、宝塚歌劇とは別の場所で主演者としての活躍を期待したい人だっているでしょうね。他組にも似通った立場の男役さんはいると思いますが、万能ぶりと実力の高さでは、現在の歌劇団の中で宇月颯さんが抜けた存在なのは間違いありません。